俺たちって、ファッキンクレイジー?

 

昔、バイト先に台湾人が入ってきたことがあった。

タコトの日本語だったけど、愛想の良い元気な女の子(21歳)だった。

「とても豊かな国日本でしばらく暮らしてみた〜い」みたいな

超軽いノリで来日したようだった。

 

 

まぁただ、いくらアルバイトといえど

飲食店の混雑時は目が回るほどに忙しい。

毎日「疲労困憊ですもーウンザリ」って顔に書いてあった。

それでも「日本が大好きな外国人が大好き」な私は

このエキセントリックな街トーキョーで健やかに過ごしてほしくて

日本の伝統文化「マンガ」をありったけ貸してあげたりしていた。

 

 

ある日、その台湾人の女の子から拙い日本語でラインがきた。

バイト終わり23時半頃、彼女が帰りの電車に乗っているであろう頃である。

 

「なんでこの時間こんな人たくさんいる?」

 

 

終電が迫った頃の中央線の下り列車の混雑具合に

とんでもないショックを受け、たまらず私にラインをしてきたようだ。

そうそう、あれは金曜だった。

飲み会帰りの人が多いから金曜の夜遅くは特に混むんだよなあ。

私も新橋の飲食店で働いた時に銀座線の酒臭さに嫌になった思い出がある。

 

「ああ、金曜日だから明日休みの人いっぱい

だから金曜日はお酒飲む人いっぱい

だから電車この時間いっぱい」

 

と私も吊られてイージーリーディングな日本語を返した。

 

「crazy」

 

と返ってきた。

 

 

「うん、まあ、そうだね。なんかごめんね」

と、私は東京を代表して謝罪した。

 

それから1ヶ月くらいで彼女はバイトを辞めて台湾に帰国した。

「もうタエラレナ〜イ」と毎日こぼしていたので、

店長もいざ辞めると言われた時も

「ああうんソウネ、アナタ辞めるワカタヨ」と優しく言っていた。

 

 

私も電車の乗車率はいつになっても我慢できない。

冬場の山手線なんかは混んでて蒸し暑いのにアウター脱げなくて

フィンランドのサウナ我慢大会をよく想起する。

 

確かにあんだけ混んでるのがフツーって

俺たちはCRAZYなのかもしれない。

外国人にCRAZY認定されて改めて気づく東京の異常性。 

 

 

電気グルーヴ - ピエール瀧の体操42歳

 

そう、ピエール瀧もCRAZY

 

 

 

台湾人「でもこんでるのに本読んでる子供いる。真面目ね」

 

私「勉強していない。そいつはきっとマンガ読んでます」

 

台湾人「サッドヴァケーションじゃないんだから」

 

私「うるせぇな!マンガ返せ!!!!」