だるまくじ

 

 

新宿で待ち合わせをしていたのだが、相手が20分ほど遅れると連絡を受けて、

新宿西口周辺をフラフラと歩いて時間を潰していた。

 

いろいろな店が間隔を開けず所狭しと並ぶ新宿だが、

実は西口には催事場のような割と広いフリースペースがある。

地方の物産展、美術品の販売、ハンドメイドの革製品やアクセサリーのバザー。

時には刑務所内で作られた日用品を格安で販売していたり、

時には駄菓子屋になったりと、なかなか侮れないスペースが

京王線新宿駅、地下の改札を出て徒歩30秒の好立地に存在するのである。

 

今回は茨城、栃木、群馬県の名産が一堂に集まった北関東物産展的なイベントだった。

伝統工芸に野菜、スウィーツなど多岐に渡った商品のラインナップは、訪れた人々をちょっとした旅行気分にさせる。

 

私も魅力的なスウィーツに目移りしたが、「イカンイカン、これから友達とランチをするというのに食べてはいけないよ」と我慢した。

通り過ぎようとした時、ふと端に私の好きな伝統工芸品が目に止まった。

 

 

「ダルマや!!!」

 

大量のダルマが並んでいた。赤だけでなく色とりどりの綺麗なダルマがあった。

そして数秒後、私はダルマの後ろに貼ってある張り紙を見て絶句する。

 

「ダルマくじ…1回300円だと…!?!?!」

 

 

ダルマくじ …いかにも怪しい響きである。

 


週刊ストーリーランド 「終わらない水」 01

 

実際の「ダルマくじ」というものがどういうものか、皆さんは字面だけでわかるだろうか。

 

 

ここで言う「くじ」とは、

「公事」「9時」などではなく「くじ引き」の「くじ」なのである。

では「ダルマくじ」とは?ダルマがくじの代わりになっていて

底に数字が書いていてそれに応じた景品がもらえる?

そういうことではない。

ガラポン抽選器から出た球の色に応じてダルマがもらえるのだ。

そう、景品が全てダルマなのだ!!!!!!


Kimonos - No Modern Animal

 

絶対にダルマがもらえるくじ、それが「ダルマくじ」の正体なのである。

普通の「くじ引き」や「ダルマ専門店」でも楽しいのに、そことそこのコラボ。

「焼きそばパン」を初めて食べた時の衝撃と似ている。

出会ってしまった2人。私は胸の高鳴りを止められなかった。

 

 

300円支払ってガラポンを回した。

ちなみに中に入っている球は3種類

白…ミートボールサイズのチビダル

赤…ソフトボールサイズの良ダルマ

金…デザイナーとコラボした洒落ダルマ

 

赤い球が出た瞬間、私はコブシを天高く突き上げた。

 

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「じゃあこの青いダルマをください」

「はいどうぞ〜」と言って直に手渡し青ダルマ。

 

(あ、ビニール袋とかに入れてくれないんだ…!!)