忘れた頃にやってくる

 

 

昔はよくあったけど、最近はハガキの懸賞なんて

なかなかないんじゃないだろうか。

 

数ヶ月前に買った私の好きな沙村広明の新刊の帯に、

「ああ、こういうの今もまだやってるんですね」みたいなキャンペーンの

応募用の小さいチケットと、切り離し線が印刷されていた。

 

そして俺は思った。「このキャンペーン、めっちゃ当たる気がする」

総勢40名くらいにポストカードやらサイン色紙やらが当たるらしく、

私は勝ち戦に行くような顔をしてハガキを購入。ボールペンで沙村広明作品への

惜しみない愛をハガキびっしりに書き、応募券を貼り、ポストへ投函した。

昨今SNSを使った懸賞は流行っているだろうが、こういうハガキで送るタイプの

アナログな応募形式は競争率めっちゃ低そう。と私の失礼なアンテナはビンビンに反応していたのだった。

 

 

それが約半年くらい前のこと、

 

そして月日は流れ、本格的な冬が始まる。

森のクマやリスは冬眠の支度に明け暮れ、

ブリは今年は海が温暖だったからだの何だのの理由で

味が落ちたと言われていた。

FKJがアルバム出したと思ったらもう桜が咲く季節になり、

もう2個下が社会人になっていると云うことに絶句。

同級生の友人も結婚し、年内に式を挙げるそうだ。

 

昔は一緒に給食とか弁当とか食べてたけど、

10年くらい経つと随分暮らしぶりに差ができているなあと

思いながらふと家のポストを覗いたその時、

 

目に入ったのは何やら薄い白封筒。

ものすごい走り書きで書かれた私の名前と住所。

後ろを見ると、見覚えのある会社名「講談社

 

 

 

「はて…俺の漫画の連載が決定したか?」

 

いや違う。漫画は描いてなかった。

 

 

 

中には、大きくC賞と書かれた紙と

波よ聞いてくれ」と「ベアゲルター」のポストカードが6枚入っていた。

 

 

へぇ〜

 

やっぱ当たるんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、むしろこんなに間隔が空いてすっかり忘れてしまっていた。

 

というのもあって、もらった時はかなり興奮した。

 

 

 


Charles Mingus - Moanin'

 

Charles Mingusくらいテンション上がった。